文章模写のススメ
私はこれまでに好きな作家やライターの文章を二十万字は模写しました。
小説を書いたことがない初心者の人にこそ、文章模写をオススメしたいです。
体感的に身についたと思えるのは以下の二つ。
- 基本的な文章の流れ
- リズム感
語彙力は残念ながらあまり身につきません。
けれども、文章の流れ、リズムといったものは意外と重要です。
七五調とも言いますが、読んでいてなんとなく心地の良いリズムというのは存在します。逆に、この人の文章はなんだか読みにくいなあ、テンポが悪くて疲れるなあというのもあると思います。
ここで一つ注意点があります。世間的に悪文と呼ばれる作家の文章を模写するのは避けてください。自分の好きな作家を参考にするのが一番良いと思いますが、なるべくならその中でも文章力が評価されている作家が好ましいです。
特に読みやすい、文章が上手いと言われている作家の文章をざっと5万字くらい模写すれば、小説の文章の基本は掴めるはずです。そして自分の好きな文章をタイピングしてトレスする作業は意外と楽しいので、是非試してみてください。
イラストの分野でもよく「個性が無くなるから模写はしたくない」と言っている人ほど成長しない現象が散見されますが、文章でも同じことです。プロの道はまず模倣から。……ということで、私もプロを目指して精進したいものです。